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温泉

奈良時代に僧・行基によって発見されたといわれる野沢温泉。
ここには30余もの源泉と、村内に点在する13の外湯があり、
いにしえの時代から多くの人々に親しまれ護られてきました。
村の名前に唯一「温泉」がついた野沢温泉村という地名にも、
心惹かれる風情があります。

【 外湯めぐり 】

十三の湯を巡り
心も体もぽかぽかに

温泉街に点在している十三の外湯は村の人たちの共有財産。
江戸時代から湯仲間という制度によって守られてきました。
良質な天然温泉100%かけ流しで、生きた温泉を堪能できます。
湯気の向こうには村人とゲストのあたたかなふれあいがあり、花咲く会話もまた楽しみのひとつ。
大湯には薬師三尊を、その他の湯には十二の神将を祀っており野沢温泉の湯まもり仏としております。

【 外湯 】

大湯

(おおゆ)

立派な湯屋建築が野沢温泉のシンボル的存在

「犬養の御湯」とも言われ、湯屋建築は江戸時代から変わらず、村のシンボルとして温泉街の中心に位置しています。天井も高く、浴槽はあつ湯とぬる湯に分かれており、温度の違うお湯を楽しむことができます。単純硫黄泉のお湯は、疲れた筋肉を癒し、ストレスや緊張をほぐしてくれるといわれています。源泉は大湯です。

源泉の温度 弱アルカリ性 40~90°C
泉質 単純硫黄泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能の低下、 糖尿病、皮膚炎、他
利用可能時間 4月~11月/5:00~23:00
12月~3月/6:00~23:00

河原湯

(かわはらゆ)

熱めの湯が特徴 湯上がりの湯

大湯から少し下がったところにあり、昔は渓流に沿った窪地の河原にあったとことから名付けられました。温度は高くて朝湯に良く、夏場に人気の温泉です。大湯より小さめのですが、伝統的な木造湯屋建築です。源泉は麻釜(おがま)と河原湯です。

源泉の温度 約60°C
泉質 単純硫黄泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能 の低下、糖尿病、皮膚炎、他
利用可能時間 4月~11月 5:00~23:00
12月~3月 6:00~23:00

秋葉の湯

(あきはのゆ)

穏やかな雰囲気が漂う外湯

温泉街の中心部から少し離れたところにあり、スキーエリアに近い場所にあります。大きな窓があり開放的な雰囲気の大浴場で、日差しを浴びながらの入浴は日頃の雑念を忘れることでしょう。源泉は麻釜(おがま)と冷泉はスパリーナから引湯しています。

源泉の温度 約90°C
泉質 単純硫黄泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能 の低下、糖尿病、皮膚炎、他
利用可能時間 4月~11月 5:00~23:00
12月~3月 6:00~23:00

麻釜の湯

(あさがまのゆ)

心地よい湯の香りに癒される

麻釜(あさがま)通りにあり、昔ながらの趣のあるたたずまいが残ります。やや熱めのお湯で、他の温泉に比べて多くの湯の華を含んだ温泉です。温泉裏手にある洗濯湯は今でも湯仲間に利用されています。源泉は麻釜(おがま)から引湯しています。

源泉の温度 約90°C
泉質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能 の低下、糖尿病、皮膚炎、他
利用可能時間 4月~11月 5:00~23:00
12月~3月 6:00~23:00

上寺湯

(かみてらゆ)

歴史の古い湯

こじんまりとした浴槽の歴史の古い湯。落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりと湯に浸かることができる穴場的存在。高温が特徴の温泉です。男湯入口横に温泉たまごが作れる釜があります。源泉は麻釜(おがま)と熊の手洗湯です。

源泉の温度 約90°C
泉質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能 の低下、糖尿病、皮膚炎、他
利用可能時間 4月~11月 5:00~23:00
12月~3月 6:00~23:00

熊の手洗湯

(くまのてあらいゆ)

熊が発見したといわれるお湯

猟師に追われた手負いの熊が傷を癒したと言われ、鎌倉時代に開湯した古い湯。あつ湯とぬる湯があり、野沢温泉の中ではぬるめで入りやすい湯です。入口の向かいに、温泉たまごが作れる釜があります。源泉は麻釜(おがま)と熊の手洗湯です。

源泉の温度 約40°C
泉質 単純硫黄泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能 の低下、糖尿病、皮膚炎の他火傷・切傷、おでき跡に効果的
利用可能時間 4月~11月 5:00~23:00
12月~3月 6:00~23:00

松葉の湯

(まつばのゆ)

二階に浴槽のある珍しい湯

松葉民宿街の中心部にあり、昔は矢場がありました。その的場がなまって松葉になったと言われています。建物一階には洗濯湯、二階に浴場がある特徴的な外湯。階段下には温泉たまごが作れる釜があります。源泉は麻釜(おがま)と冷泉はスパリーナから引湯しています。

源泉の温度 約90°C
泉質 単純硫黄泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能 の低下、糖尿病、皮膚炎、他
利用可能時間 4月~11月 5:00~23:00
12月~3月 6:00~23:00

中尾の湯

(なかおのゆ)

野沢温泉で一番大きな外湯

野沢温泉の南側入り口に在り、共同浴場中で最も大きな湯屋建築の外観が目を引きます。あつ湯とぬる湯に分かれています。洗い場は広めで、ゆったりした空間でのんびり湯浴みができます。源泉は麻釜(おがま)と冷泉は向林から引湯しています。

源泉の温度 約90°C
泉質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能 の低下、糖尿病、皮膚炎、他
利用可能時間 4月~11月 5:00~23:00
12月~3月 6:00~23:00

新田の湯

(しんでんのゆ)

野沢温泉で一番新しい外湯

幕末に開拓されたところで、西ノ宮神社の向かいにあります。2018年に現在の場所へ移動し、リニューアルしました。建物自体は比較的新しいですが、昔ながらの木造湯屋建築が目を引きます。源泉は麻釜(おがま)と冷泉は向林から引湯しています。

源泉の温度 約90°C
泉質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能 の低下、糖尿病、皮膚炎、他
利用可能時間 4月~11月 5:00~23:00
12月~3月 6:00~23:00

真湯

(しんゆ)

「天下の名湯」俗称”五色の湯”

温泉街の北、つつじ山公園の入り口にあります。乳白色・エメラルド色・無色透明などに変色することから、俗称“五色の湯”とも言われています。""霊泉真湯""の名でも呼ばれる泉質に優れ、特に湯の華が多いと有名です。源泉は真湯です。

源泉の温度 約55°C
泉質 単純硫黄泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能 の低下、糖尿病、皮膚炎、他、痔疾などの温めるとよい病によく効く
利用可能時間 6:00~22:00

滝の湯

(たきのゆ)

黒と白の湯の華が舞う

麻釜(おがま)から坂を登った場所にひっそりと佇んでいます。経時変化で透明感のあるきれいな濃い緑色に変化します。白タイル張りの浴槽にエメラルド色が美しく映え、黒と白の湯の華が舞うお湯は、硫黄の香りを強く感じることができます。源泉は滝の湯です。

源泉の温度 約78°C
泉質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能 の低下、糖尿病、皮膚炎、他、重病後の回復期などに効く
利用可能時間 4月~11月 5:00~21:00
12月~3月 6:00~22:00

横落の湯

(よこちのゆ)

女湯の丸型浴槽がめずしい

横落信号機下の地下にある石造りの壁が目印の外湯。洗い場を広く確保するために、女湯は丸型浴槽になったそうで、御影石造りの浴槽にはきれいな無色透明の湯があふれています。源泉は麻釜(おがま)から引湯しています。

源泉の温度 約90°C
泉質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能 の低下、糖尿病、皮膚炎、他
利用可能時間 6:00~23:00

十王堂の湯

(じゅうおうどうのゆ)

レトロモダンな二階建ての外湯

十王堂の名は閻魔堂の十尊に由来しています。野沢温泉で唯一、一階が女湯二階が男湯がある温泉です。温泉たまごを作れる釜と湯仲間が今も利用する洗濯場もあります。源泉は麻釜(おがま)と湯ノ宮から引湯しています。

源泉の温度 約90°C
泉質 単純硫黄泉
効能 神経痛、リウマチ、胃腸機能の低下、 糖尿病、皮膚炎、他
利用可能時間 6:00~22:00

【 マナーを守って気持ち良く 】

13の外湯は「湯仲間」という制度によって村人が維持・管理しています。
村を訪れた誰もが利用できますが、マナーを守って気持ち良く使いましょう。

その1

入浴前に体を
洗って下さい

その2

浴槽にタオルを
入れないで下さい

その3

エチケットを守って
入浴しましょう

その4

入れる温度になったら
水は止めましょう

その5

防犯上等の理由により、
深夜の入浴はできません

外湯には十二神将を祀っており、賽銭箱が設置されています。
湯仲間への協力金として寸志の寄付をお願いいたします。

外湯めぐりに便利な駐車場

中央ターミナル 夏季:日帰り1日500円(9:00~18:00)/ 冬季:一般車利用不可 Google Map
新田立体駐車場 通年:1時間100円 Google Map
中尾駐車場 夏季:無料 / 冬季:日帰り無料 Google Map
横落駐車場 夏季:無料 / 冬季:日帰り500円 Google Map
第1駐車場 夏季:無料 / 冬季:平日、初滑り、春山無料(6:00~18:00) ※土日祝、年末年始:1日1,000円 Google Map

【 集印めぐり 】

外湯をさらに愉しめる、
集印めぐりのススメ

野沢温泉には全部で27ケ所の集印台があり、集印をしながら村の歴史や時代背景を知ることができます。13の外湯にも集印台があるので、湯めぐりをしつつ集印をしてみては。
10個以上の集印をするとタオル、20個以上でタオルまたは手ぬぐいのいずれか1つがもらえます!

主な集印帳取り扱い場所

  • 野沢温泉観光案内所
  • 野沢温泉旅館組合
  • フキヤ商店
  • 黄金屋物産展
  • 丸見屋商店
  • 三久工芸
  • 上記以外店舗・お宿でも取り扱いがある場合がございます。詳しくは各施設へお問い合わせください。

【 温泉卵 】

自分でつくれば
さらにおいしい!

湯めぐりの合間に本場の温泉たまごを作ってみよう!
出来たての美味しさは格別です!

①たまごとネット(網)又はかごを準備
②専用の釜に入れるだけ
③20分前後で完成

温泉卵が
作れる場所

  • ミニ温泉広場ゆらり(冬季閉鎖)
  • 松葉の湯
  • 十王堂の湯
  • 上寺湯
  • 熊の手洗湯
  • 「ゆらり」近くの土産店でたまごを買うと専用かごをご用意
  • 麻釜(おがま)は村民以外は立ち入り禁止

【 足湯(夏季のみ) 】

歩き疲れたら
足湯でひと休み

■ミニ温泉広場「湯らり」
源泉「麻釜(おがま)」のすぐ近くにあるミニ温泉広場「湯らり」天然温泉100%の足湯(無料)でリフレッシュ。
野沢温泉を訪れたお客様が温泉街散策の途中で、ちょっと温泉を楽しみながらひと休みできる場所です。ここでは温泉たまごを自分で作ることができる専用釜があり、温泉たまごを冷やす水道も設備されています。
※冬期間は積雪により利用不可となります。
利用時間:6時~21時

■旅館の足湯
2軒の旅館の玄関先にあり、どなたでもご利用できます。足湯は、ちょっと熱めの42〜43度の湯が効果的。膝下10センチほどを10〜20分浸して、額がうっすらと汗ばんできたら出頃でしょう。
熱い湯に浸かると血管が拡張して、血流が盛んになります。そうすると筋肉にたまった乳酸という疲労物質を早く体外に輩出させ、代謝機能を高める働きがあります。冷え性や足のむくみ、頭がキンキンするような片頭痛は解消されるはずです。

”足湯につかりながらのソフトクリームは格別!

その他の温泉情報

麻釜温泉公園 ふるさとの湯

2024年10月リニューアルオープン!
湯屋建築の趣ある外観が特徴です。あつ湯とぬる湯がある内湯、露天風呂をそなえ、近くの麻釡から引湯しています。

泉質:単純硫黄泉
効能:筋肉のこわばり、神経痛、胃腸機能低下、病後回復期ほか
TEL:0269-85-3700
営業時間:夏期【4月~12月中旬】10時~19時(入館は18時半まで)、冬期【12月中旬~3月】11時~20時(入館は19時半まで)
休館日 :木曜日(祝祭日の場合は翌日休館)
入浴料 :大人 700円 / 小学生以下 500円(2歳まで無料)
設備:シャンプー・ポディーソープ、シャワーあり、タオルは販売のみご用意
駐車場:なし(村営駐車場等をご利用ください)

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野沢温泉スパリーナ

水着着用(レンタル有)の大露天風呂や源泉かけ流し展望露天 風呂、男女別内風呂、男女別サウナを完備している多彩な温泉施設で、レストラン“シャンテル”は野沢温泉伝統食材を使ったオリジナルメニュー等もあり1年中楽しめます。
施設内には仮眠が出来る休憩室、売店ではお土産や季節のアイテムをご用意しています。
夏季は滝が流れるプールでも遊べて、子供たちに大人気!
ファミリーやカップルにもおすすめの大型温泉施設です。

泉質:低張性アルカリ性冷鉱泉
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性消化器病ほか
TEL:0269-85-4567
営業時間:12時~20時半(入館は20時半まで)※夏季のプール営業期間(7月と8月)と冬季営業期間(12月~3月)は営業時間が異なりますので「おしらせ」をご確認ください。
休館日:水曜日
入浴料:大人 900円 / 小学生以下 700円(2歳まで無料)
設備:シャンプー・ポディーソープ・シャワーあり、タオル・水着は有料レンタルあり
駐車場:100台

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村民の
“温泉豆知識”

温泉の知識があれば、
その楽しみ方はもっと増えるはず。
ここでは温泉を満喫するために
知っておきたい4つの豆知識を
Q&Aでご紹介します。

Q.1

温泉とは? 源泉とは?

A

温泉法では、地中から湧き出る温水のうち、①温度が25度以上のもの、または②硫黄や炭酸ガスなど特定の物質を一定以上含むものを「温泉」としています。つまり25度以上あれば無条件に「温泉」、また特定物質を1種類でも一定量以上含んでいれば、冷たくても「温泉」といえるのです。>また、温泉が沸きだしている場所を「源泉」といいます。

Q.2

温泉はどうやって湧き出ているのだろう?

A

温泉が湧き出る形態には、①自然の力で沸き出るもの(自然湧出)、②掘削したところから自然に湧き出るもの(掘削自噴)、③掘削後にポンプを使って汲み上げるもの(動力揚湯)の3種類があります。
昔からある温泉には①が多く、最近掘削された温泉に多いのが③で、現在日本で利用される源泉の7割以上が③です。野沢温泉の外湯は①の自然湧出となっています。

Q.3

なぜ野沢温泉では新鮮な温泉を満喫できる?

A

野沢温泉では、自然の力で湧き出る温泉を、お湯が沸き出している”源泉”から浴槽まで直接温泉を引いています。さらに、浴槽に常に新しい温泉を注ぎ、あふれたお湯はそのまま流してしまうという”源泉掛け流し”になっているため、365日24時間 ”新鮮な温泉”そのものなんです。

Q.4

温泉たまごと半熟たまごの違いって?

A

通常の半熟たまごとは逆に、卵黄よりも卵白が柔らかい状態なのが温泉たまごです。卵白は58〜80℃で固まりはじめ、完全に凝固するのは80℃以上に加熱した時、卵黄は64〜70℃で熱凝固します。70℃くらいの温度で加熱すると、卵白は固まらず、卵黄だけが固まり温泉たまごになります。